「普段身に着けている時計が止まった！」「プールなどで遊んでいたら、時計に水が入って動かなくなった！」「時計を落としてしまって、ガラス（風防）に傷がついてしまった！」など、愛用の時計が動かなくなったり、修理が必要になったりした経験はありませんか？
症状に気づいたら早めに時計修理専門店へ相談してください。そのまま放置しているとますます修理が難しくなり、費用も高くなってしまいます。ここでは大切な時計に起こる症状と修理内容、修理費用の相場について詳しく説明をしていきます。
時計の電池交換は1,000～6,000円程度
時計の不具合で最も多いのが、「時計が動かない」「時計が止まった」という症状です。動力として電池を用いているクォーツ式時計の場合、止まる原因の多くは電池切れ（電池の電圧低下）です。電池の寿命は、時計の種類や使い方によっても異なりますが、一般的には1～3年、長いものですと5～10年というものもあります。秒針が2～4秒ずつ進むという症状が出たら、電池交換のサインです。時計が止まる前に、時計修理店で電池交換をしましょう。面倒に思って、電池切れのまま放置しておくと液漏れが生じ、内部部品に影響を与える可能性がある為ご注意ください。使用しない時計の場合は電池を抜いて保存することで液漏れのリスクは回避できます。
寿命により電池が切れた場合は、「電池交換」で正常に動き出すようになります。金額は業者や修理する時計・使用している電池によって異なりますが、作業費を含め1,000円～6,000円程度が目安となります。なお、電池交換しても動かない、電池交換してもすぐに止まるなどの症状がある場合は、油切れや湿気やゴミの侵入、歯車の消耗・摩耗、コイル切れ、電池の液漏れ、磁気入りの影響などが考えられます。いずれの場合もオーバーホール（分解掃除）を行って、原因を特定することをお薦めします。
時計のベルト調整・交換費用はコマ取り500円～、ベルト交換1,000円～
長年時計を身に着けていると、金属ベルトも革ベルトも錆や、経年劣化で傷んだり汚れたり、壊れたりすることがあります。その場合は、ベルトを新しいものに交換するのか、不具合のある部品のみ交換・修理を行うのか、状況によってさまざまなケースが考えられます。
ベルトの長さや穴の位置調整
金属ベルトの長さ調整でコマ取りをする場合の作業費は、500円～1,000円程度が相場です。革ベルトに穴を開けたいという場合は、200円程度で1穴を新しく打てます。
金属ベルトのピンが取れた、コマが破損した、中留が閉まらない
部分的な破損や不具合の場合は、時計修理店に依頼すれば、ベルトそのものの交換ではなく、破損部品の交換や修理での対応が可能です。中留が閉まらない場合、クラスプ（ベルトの中留金具）が完全に破損していれば修理は難しく、交換が必要となります。部品代とは別に2,000～3,000円程度の作業費が必要となります。なお、部品が完全には破損していない状態の場合は、ロー付けやレーザーによる溶接修理も可能で、見積もりを取ってからの修理となるのが一般的です。その場合の作業費は1万円を超えることもあります。
ベルトそのものの交換
ベルト交換は、時計の扱いに慣れている人なら自分で行うこともできますが、大切な時計を傷つける可能性もあるため、時計修理店に依頼することをお薦めします。ベルト本体の代金とは別に、作業費がかかります。作業費の相場は1,000円～5,000円程度。高級時計の純正ベルトへの交換を、メーカーに依頼する場合はベルト素材によって大きく値段が変わってきますが、ベルト本体の代金と作業費を合わせて3万～10万円以上かかってしまう場合もあります。
時計のガラス（風防）の修理・交換費用は6,000円～
時計をぶつけてしまったり、落としてしまったりして、ガラスが割れたりすることがあります。その場合は、修理・交換が必要です。修理・交換代金は、時計の種類や風防素材によって異なります。プラスチック風防なら6,000円～、ミネラルガラス（一般的な通常ガラス）なら8,000円～、サファイヤガラスなら18,000円～が修理・交換費用の相場です。なお、衝撃によってガラスにヒビ割れが生じた場合は、内部にも破損が起こっている可能性が考えられるため、オーバーホール（分解掃除）が必要となることもあります。
ガラスをきれいにしたい場合は、研磨（仕上げ）やライトポリッシュによって消すことができます。費用相場は10,000円～程度です。
時計の針取り付けにかかる費用は6,000円～
時計を落としたりぶつけたりなどの衝撃で、時計の針が回らなくなったり、針が取れてしまうことがあります。また、針やインデックスの緩みなどが原因で、取れてしまったり、取れる際に文字盤や他の針に接触して傷ができたりすることもあります。針の取り付け部分の緩みが原因の場合は、取り付け穴のカシメ直しが必要です。修理代金は6,000円～が相場となります。再発の可能性がある場合は、部品交換をした方がいいでしょう。
ガガミラノの時計は独特なインデックスが特徴的ですが、そのインデックスがよく剥がれてしまうケースも多く弊社「宝銘堂」のインデックス修理の実績も多いです。
また、時計を落として針が外れた場合や、文字盤のインデックス（数字や目盛りなど）が外れた場合は、オーバーホール（分解掃除）を行い、他の部分にも不具合が生じていないか確かめることをおすすめします。
時計のリューズ交換にかかる費用は8,000円～
時計本体の右側に付いている出っ張り（ネジ）は「リューズ（竜頭）」と呼ばれます。リューズがねじ込めない、最後まで閉まらず空回りする、リューズが外れたなどの症状があり、ネジ山の劣化が疑われる場合は、リューズとチューブの交換が必要になります。一般的な費用相場は8,000円～。高級ブランドの腕時計なら10,000円以上かかることもあります。リューズ不具合をそのまま放置すると、ちょっとしたことでリューズ部分の隙間から水が入り、さらなる故障につながることもあるため、リューズ不具合を感じたらすぐに修理するようにしましょう。
また、リューズが硬すぎたり緩すぎたりして時間をうまく合わせられない症状が出ることがあります。原因としては異物（ゴミ）の混入やパーツの摩耗・破損、錆、油切れなどが考えられます。無理に引っ張ったり、回したりすると破損することもあるため、時計修理専門店に相談することをお薦めします。
時計のパッキン交換にかかる費用は1,000円～
時計を使っていると、汗や汚れなどが時計に影響を与えがちです。こうしたものから時計を守るのがパッキンです。時計の寿命を延ばすためにはパッキンの定期交換が必要になります。なお パッキン交換の費用は1,000円～が相場です。
時計は多くのパーツから成り立っており、「パッキン」もそのうちの一つです。汗や汚れから時計を守り、時計を長持ちさせるために必要なこの部品は、経年劣化などによって十分な働きをできなくなってしまいます。パッキンの状態が悪くなると、ガラス（風防）に水滴が付いたり、内部に曇りが出たりします。また、錆を招き、時計やカレンダーが正常に作動しなくなります。ゴミの入り込みが見られることもあるため、早急な対応が必要です。パッキンの交換は、比較的安価で行うことができます。1,000円～程度で交換ができるため、異常があればすぐに交換してもらうようにしましょう。なお、クロノグラフや高級時計の場合はパッキンを4本使用しているケースも多い為、その場合はパッキン交換だけでも4,000円以上になることもあります。
時計のオーバーホール（分解掃除）にかかる費用は20,000円～
クォーツ時計の電池を交換しても動かない、あるいは機械式時計が止まった、時計の内部から異音が聞こえる。時計を振るとカラカラと音がするなどの症状がある場合は、時計内部に故障が起きている可能性があります。オーバーホール（分解掃除）を行って、時計内部の状態を点検した方がよいため、すぐに時計修理店に相談しましょう。
オーバーホールとは、分解掃除のことです。大切な時計を分解・洗浄し、油の注入やネジの調整、必要であれば部品交換を行い、新品のような機能・美しさにすることです。時計の中でも特に、機械式時計は定期的にオーバーホールすることで何十年も使い続けることができます。
腕時計は3～5年を目安として、定期的なオーバーホール（分解掃除）が必要です。オーバーホールの費用は一般的な腕時計で20,000円～、オメガやロレックスなどの高級ブランド時計ならば35,000円～程度が相場。ただし時計の状態によって異なるので、見積もりを取って確認した方がよいでしょう。
定期点検のタイミングは？無料で頼める修理見積もりを出そう
オーバーホール（分解掃除）は約3～5年に1度ほど行うのが良いとされています。かかる費用や期間は修理店によって異なりますが、余裕を持って頼みましょう。また、オーバーホール（分解掃除）をお願いする時には、信頼のできる修理店を選ぶことが重要です。
弊社「宝銘堂」では、他店では難しいと判断され断られた修理も引き受け、経験豊富な技術者が対応して、よみがえらせることに成功しています。他店では真似できない最長2年という長期保証を付けているのも技術力の高さの根拠といえます。
ご使用している時計のことで少しでも気がかりなことがありましたら、ぜひ時計修理工房「宝銘堂」にご相談ください。
なお、弊社はセキュリティの観点より時計修理工房と受付店は別拠点になっており、電池交換などの簡易作業であっても郵送対応になる為、修理期間も1週間ほどいただいております。電池交換やベルト交換などの簡易作業は近所の時計店でお願いし、難易度の高い修理やオーバーホール（分解掃除）は弊社に相談するなど使い分けていただくと良いかと思います。
