巻き芯(巻真)

リューズ(巻き芯)

巻き芯は針を回す歯車の役目や、時計動作のオン・オフの切り換える役目や、機械式時計だとゼンマイを巻き上げるための役目など、時計に大事な部分です。

腕時計の裏蓋やリューズ、クロノボタンはムーブメント(内部機械)へ通じる部分なので、どの部分にもゴム製のパッキンを使っています。水筒のキャップのようにゴム製のパーツを挟む事で内部を密閉し守っています。

リューズが取れてしまうとパッキンも一緒にとれてしまう事があります。そうなると隙間から湿気や埃が内部に入ってします。そのまま使っていると埃が中に入って潤滑油を固着させてしまいますし、最悪の場合、ムーブメント(内部機械)が湿気によって錆びてしまいす。この場合修理代も高額になってしまいます。どんな理由にしてもリューズが取れてしまった状態で使い続けると、抜けた穴から湿気や埃が内部に入りこんでしまうので、できるだけ早く購入店やメーカーや当店のような修理店に見てもらう事をお勧めします。時計を何年も使っていて巻き芯が抜けてしまった場合は巻き芯を繋ぎ留めるオシドリが磨耗してしまってる事が考えられます。

巻き芯は時計内部でオシドリに固定されています、リューズを引いたり押し込んだりするとカチッと固定されるのはオシドリがあるおかげです。しかしこのオシドリが摩耗したり、錆びたり、あるいは金属疲労で部品が折れてしまうと巻き芯を固定できなくなって抜けることがあります。また、古い時計だと巻き芯自体が摩耗していてオシドリに固定されないため抜けてしまうという事もあります。

リューズ関係の不具合の場合には巻き芯が原因になっていることも多いので時計修理では部品交換の発生頻度も高いのが特徴です。