ROLEX(ロレックス)のオイスターケースはリューズ(竜頭)を受けるチューブという部品がミドルケースに埋め込まれているのですが、これらはすべて
ねじ込み式になっています。
上の画像をご覧いただくとリューズがないのは一目瞭然ですがチューブもなくなっております。穴が開いている箇所はねじ道が切ってあり、チューブをセットする際にはクルクルと回しながら取り付けます。
その後リューズを取り付けるのですが、同じくねじ込み式ですので回転が終了したところがマークの位置となります。
①ミドルケースのネジ道→②チューブのねじ道→③リューズのネジ道
と3つのネジ道をかみ合わせた結果、すべての時計の王冠マークが同じ向きになるようには作られていないということなんです。
金属部品ですので経年・使用に伴い、ねじ道は徐々に摩耗していき回転数は減っていきます。そうなることで、王冠マークの位置はまたズレていきます。
つまり構造的に王冠マークの位置を好きなようには決められないようになっているということです。ロレックスは新品の時でも王冠マークが揃っているわけではありませんので、今後ロレックス正規店でたくさんの時計を見る機会があればリューズの王冠マークの位置を気にしてみて下さい。