テンプ(調速機)

テンプ(調速機)

機械式時計に精通されている方ならご理解されているかもしれませんが、大半の方は「テンプ」が何なのか分からないと思います。

機械式時計のムーブメントの心臓部とも呼べるパーツ。ゼンマイから伝わってくる力をアンクルで受け、その反復運動の調整と制御を行なう。天輪(車輪のようなパーツ)と天輪のアーム上の部分、そして天真・天芯(テンプの中心の軸)に付随するものから構成されている。テンプは『同じ重さで同じ長さの振り子は揺れ方の大小に関係なく一往復する時間が同じとなる』という振り子の原理を応用し開発されている。精度を一定化させる為に小型化し速い振動を実現する事を可能とした。
ロレックスなどの高級時計には、「テンプが8回振動したら、1秒」という8振動(振動数:28,800)タイプが多いです。